同時通訳用機材

同時通訳では、多くの場合、「リアルタイム」のコミュニケーション体験を生み出すために特殊技術を使用する必要があります。こうした体験は、特殊なマイクやヘッドセット、送信機材を備えた閉鎖型ワイヤレス通信システムによって実現可能です。

オンサイト通訳としては複雑な形式である同時通訳では、物理的環境や情報の機密性に応じて、非常に特殊な技術が必要になります。国連や多国籍企業の会議で見られるように、ほとんどの同時通訳者は、防音ブース、専用の送信機、ワイヤレスヘッドセット、高品質のマイクを利用しています。

同時通訳で使用される主な技術には、FM/RFとIRの2つがあります。RF(Radio Frequency:無線周波数)機材と呼ばれることもあるFMは、ラジオ局で使用されるものと同様の技術です。FM送信機は、距離に応じて数百または数千フィートという広い範囲(壁を通過)に翻訳フィードを放送します。高性能のFM翻訳機材は、電波の妨害を防ぎ、極めて高い音質を生み出すこともできます。イベントのニーズに合わせて、さまざまなレベルの携帯性と移動性を備えたFMシステムを選ぶことができます。

もう1つのタイプの同時通訳技術は、IRまたは赤外線機材として知られています。IR技術は通常、妨害を受けにくく、より安全で機密性の高い通信状態を確保するために、小規模な屋内環境で使用されます。IRは通常、FMとは異なり、見通し線を必要とします。つまり、送信機と受信機の間の接続が妨げられていない状態でなければなりません(テレビのリモコンの技術と同様)。IRデバイスは、音質が豊かでクリアになることが特に有名です。

ご存じでしたか?
機器の規格はISOによって管理されており、160を超える国々から情報が提供されています。
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国連だけでも、通訳支援付きの会議やイベントを毎年5,000件以上も開催しています。
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赤外線(IR)伝送装置は、無線干渉の影響を受けません。
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長距離FM無線機器は、1000フィート(約304メートル)以上離れた場所まで到達できます。
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適切な通訳用機材の選択

イベントの同時通訳用機材としてFMとIRのどちらが最適であるかを判断する際には、参加者数、会場のレイアウト、会場内の必要な送受信可能範囲、言語数、携帯性、イベントの予算などの要素を考慮する必要があります。

たとえば、IR機材は光の妨害の影響を受けやすいため、屋外イベントやガイド付き施設ツアーなどの部屋間を移動するイベントにはFMが適しています。一方、IR送信機は、同一室内で6〜8言語以上が使用されるイベントや、より機密性の高い会議に最適であると考えられています。また、完全に密閉されたサウンドブースや移動可能な卓上ブースが通訳者に適しているかどうかも検討する必要があります。

どの機材を選択する場合も、優秀なメーカーから通訳用テクノロジーを入手することが重要です。同時通訳用機材の要件は、国際標準化機構(ISO)によって厳密に管理されています。ISOは、160か国以上の規格団体からの情報を基に、通訳者の音声伝送とブースに関連するアクセシビリティ要件、設備要件、システム操作要件を慎重に管理しています。

会社や組織のニーズに合わせて適切な機材を選択する際には非常に多くの事柄を検討する必要があるため、定評のあるエキスパートのアドバイスに頼るのが最も簡単であり、費用対効果も高くなります。

Trusted Translationsは、言語通訳の分野における長年の経験、さまざまな業界にわたる専門知識、一流の通訳者による専門的な洞察を活用して、貴社のチームと協力し、貴社の通訳ニーズに最適なテクノロジーを決定します。適切なテクノロジーと通訳用機材に関してご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。